ディスカバリーセンターについて
ディスカバリーセンターとは?
東日本大震災後、東松島市の未来を担う子供たちへ、夢と希望を抱き前へ進んでほしいという気持をこの ディスカバリーセンターという形にして開館いたしました。
宮城県東松島市小野に誕生したディスカバリーセンターは、日本初となるアメリカ海洋大気庁(NOAA)が開発した科学地球儀Science On a Sphere®を設置している施設です。東北大学 微細藻類研究室を施設内に併設しています。
東北大学 微細藻類研究室
この研究室は、東北大学農学部生物海洋学研究室とディスカバリーセンターの共同研究により成り立っています。
ここでは淡水・海水・陸上を問わず様々な場所から人間にとって役に立つ微細藻類を見つけ出し、それらを大量に培養し、実用化していくことを目指しています。
微細藻類(びさいそうるい)とは、大きさが0.1mmにも満たない微小な生き物です。
種類は10万種を超えるとも言われており、生息する場所は主に淡水や海水の中ですが、雪の中で育つものや地面の上で育つ種類もあります。
微細藻類には赤潮を引き起こしたり有毒な種類もいくつかありますが、人間にとって有益な種類も多く含まれています。
ボトリオコッカス
高級なオイルを作り出す種類。
このオイルには高い保湿効果があり、ハンドクリームなどに混ぜられたりしています。
オーランチオキトリウム
魚の油に多く含まれているDHAという成分を作り出す種類。
DHAは脳や眼に良いだけでなく、ダイエットやアレルギーに対しても効果があると言われています。脳の発育期である子供から受験生そしてご老人まで、全ての方に摂取してもらいたい成分です。
ヘマトコッカス
アスタキサンチンという抗酸化成分を作り出す種類。
アスタキサンチンを摂取すれば、美容や健康に効果大!
これらの微細藻類は増殖の早いものですと、種をまいてからわずか1週間で収穫することができます(遅いものですと収穫まで1ヶ月以上必要な種類もあります)。この事業を東松島市で展開していくことにより、被災した沿岸部の土地活用や地元の雇用創出につながればと思っています。また、ここを訪問してくださった小中学生(高校生以上も可)に対する微細藻類の見学実習も行っておりますので、ご興味のある方はセンターのほうにお問い合わせください。